COLUMN

光熱費のかからない家にするには。

date:2020.02.18

こんにちは、岡崎市を中心に提案型の注文住宅を手掛ける工務店、共感住宅ray-outの清水です。

突然ですが、みなさま。
家賃やローン返済と違って、光熱費って努力次第でおさえられそうな感じ、しませんか?

というのも、実は私、かつてはエアコンなしで暮らし、ひと月の電気代をいかに基本料金に近づけるかに使命を感じて生活していたのです。
だって、本当に安くなるんだもん。とくに夏。
東海地域は基本料金が結構高めに設定されていますが、関西では月800円代で暮らせたことも(しかも料理はIH使用)。

でも、いまはやっていません。
真冬だって一晩エアコンつけっぱなし。
すぐ風邪をひく子どももいるし、なんといっても「お休みからおはようまで暖かい寝室」を経験してしまったので、もう戻れないのです。
ただ、電気代が物凄いことになりました。
冬場の暖房を快適になるまで使用すると光熱費が高いことを示す一万円札3枚
しょうがない。けど……。

こういう悩みをもって、家を建てるぞ!買うぞ!というあなた。
英断です。
住んでからの光熱費=ランニングコストを考えてつくられた家は、快適性を保ちながらも、財布へのダメージを小さく小さくしてくれるからです。

「「「「「でも、そんな家って、どうやって判断すれば良いの?」」」」」

こ れ !!!

新築は暖かいってみんな言ってるし、新しければ良いんじゃない?
「ZEHゼッチ」とかってどうなの?
本当に信じていいの?

長くなりましたが、今回は「光熱費のかからない家」を判断する基準のひとつを、暖かい家をむちゃくちゃ重視している工務店目線でお伝えしたいと思います。
※木造の在来工法を想定しています

 

目次

  1. 新築が暖かいって本当?
  2. 光熱費がかからない家=新築時の温かさが保たれている
  3. 新築時の暖かさを保つにはどうすればいいの?
  4. まとめ

1.新築が暖かいって本当?

おそらく本当。
多くのおうちは、新築の頃は暖かいのではないでしょうか。

というのも、出来立てほやほや。
外の冷気を断ち切り家の中の温かさを保ってくれる断熱材も真新しい。
しっかりと充分な量が入っていれば、その役目を果たしてくれます。
エアコンで暖めた空気や、窓からの太陽の熱を逃がさずに包み込んでくれるから、
「アパートより断然あったかいね」と笑いあえるご家族が多いでしょう。

共感住宅ray-outが幸田町で手掛けた暖かい注文住宅でオーナーさまご一家が無垢フローリングの床に座って団らんしている様子
建てて良かった!

2.光熱費がかからない家=新築時の温かさが保たれている

断熱材がきちんと働いて暖かいということは、

  • 暖めた空気が暖かいままになりやすいので、無駄な暖房が不要
  • 秋や春などは室内に入った太陽の熱エネルギーを外に逃がさないので、暖房する期間が短くなる

そして、結果的に光熱費が抑えられるのです。

家が新しくて暖かいのは当たりまえ。
肝心なのは、10年後、いや50年後も新築の時に近い暖かさが実現できるか、ということになるのですが…。

3.新築時の暖かさを保つにはどうすればいいの?

まず、
新築時の暖かさは、永遠じゃ無い。対策をしていなければ。
ということを知っておくのが重要です。

新築時の暖かさを保つには、断熱材の種類に応じた対策が、あらかじめ施されていることがポイントになってきます。
『あらかじめ』という理由は、住んでからだと、壁の中の断熱材は基本的にチェックされないから。
大掃除の時に、壁の中まで点検する人なんてほとんどいないのではないでしょうか。

さて、断熱能力が失われる仕組みは、断熱材の種類によって様々です。
木造戸建ての場合、よく使われるのは繊維系断熱材かプラスチック系断熱材。

グラスウールやセルロースファイバーなどの繊維系の素材であれば、結露による水が大敵。
水にぬれた手袋や靴下は、ダイレクトに冷気をつたえてきますよね。
【防露】といって断熱材本体が結露しない、または結露しても少量で済み乾かせるような壁の構造にしておくことが必須です。

繊維からできている靴下も濡れると暖かさが失われるように断熱材も濡れ厳禁

吹付や外張断熱で使われるポリウレタンは、経年で加水分解が進み、特に高湿な環境ではその分解(=断熱材としての劣化)が進みます。
スニーカーの靴底が、知らぬ間にボロボロになってはがれるのも、加水分解によるもの。
プラスチック系といえど、こちらも水分は厳禁です。
吹付け系でない場合は、隙間ない施工が出来ているかもポイント。

新築時の温かさ=断熱材の能力をなるべく高い水準でキープするためには、断熱材に合わせた構造・施工面での対策が不可欠なのです。

ちなみに、ZEH(ゼッチ)、ゼロエネルギーハウスの認定があったとしても、上記のような対策がなされているかどうかは不明です。
申請の手続きをするとわかりますが、断熱材保護の項目はありません。
ZEH=「50年後もずっとあったかい」保証、というわけでは、ないんですね。

4.まとめ

光熱費がかからない家とは、
新築時の温かさを保てる=『断熱材の能力が維持されるようきちんと対策された家』!

もちろん断熱性能だけでなく、どんな冷暖房設備を使うのか、どんな設定温度にするのか、温度だけでなく湿度はどうか、家の広さ、地域、使うエネルギーの種類など複合的な要素で光熱費は決定されます。
しかし断熱材の施工は、確実に『工務店側の行い』ですので、住まい手が操作できない部分。
逆に言うと、注目すべき部分かなーと思うのです。

せっかくなら光熱費がかからない家に住みたい!
ハウスメーカーはいろいろ資料があるけど、工務店についてはどうやって調べたらいいの!?
そんなときは、「断熱材、何使ってますかー?」「断熱材を長持ちさせるために、どんなことされていますか?」と聴いてみるのも方法のひとつ。
三河地域で頑張る工務店・共感住宅ray-outも、そんな(ちょっと)マニアックなご質問は大歓迎ですので、是非~(*‘ω‘ *)

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