PROTECT家も護る

家も護る

家は、家族が過ごすだけでなく、親戚や友達が集い、時間を共有する場所でもあります。
10年、20年、50年後も仲間と交流できる場所であってほしいと思いますが、その為にはまず長持ちする家である必要がありませんか?

家も護る

家が健康で長持ちであるためには、重要なことが2つあります。

1つは、家の外壁を護ること。
病気やアレルギーから家族を守るために、おうちの外壁を健康にするのが重要だということは、意外に知られていません。

2つめは、地震に耐えられる家にすること。
日本は地震大国です。
もし、今いる建物が絶対に壊れないとわかっていれば、地震の恐怖は少なくなるのではありませんか?
また、自分がいないときでも家が家族を守ってくれるとわかっていれば、安心できるのではないですか?

家の外壁を護る方法、そして地震に耐える家にする方法を知れば、家を護り、家族の居場所を守れるのです。

【家の敵1】カビ・ダニ・腐敗

外壁は雨風だけでなく、室内と屋外の温度差や湿気に常にさらされています。これにより結露が生じ、壁の中にカビが生えてしまいます。
窓や風呂場に生える”見える”カビは掃除で除去できますが、壁の中では見えないどころか手も届きません。

壁の中の結露、どうやって起こる?
人が快適と感じる温湿度

カビそのものが病気を引き起こすだけでなく、数々のアレルギーの原因となるダニの好物。
また、結露で濡れた断熱材は断熱能力が下がります。
さらに、土台などの構造材(家の骨組みになる木の材)を腐らせ、建物としての耐久性も低下させる原因になります。

気密で家を護る

結露によるカビやダニの被害、断熱能力の低下、また構造躯体の腐敗を防ぐ方法は、適切な防湿、つまり気密です。
気密で部屋の中と外の空気の行き来を無くし、結露のもとになる水蒸気の移動を防ぐことが、おうちの快適さを長く保つために重要です。

気密フィルムで水蒸気を止め結露を防ぐ

結露によるカビやダニの被害、断熱能力の低下、また構造躯体の腐敗を防ぐため、共感住宅ray-outは気密にこだわった家づくりをしています。
建築段階から十分な結露対策を行うため、結露が発生しづらく冬場も安心して加湿器を使用できます。

季節を問わず快適な室温と湿度を保てる環境は、おうちと住まい手、両方にとって重要な要素です。

高気密の家

【家の敵2】予期できないこと

地震や台風など、大きな災害と隣り合わせの日本。
ラジオやテレビなどで「命を守る行動を」という呼びかけを聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。

2016年の熊本地震の発生をうけて、国は倒壊した住宅を調査しました。
その結果、過去の耐震基準で建てられた住宅や、耐震等級の低い住宅ほど多く倒壊や損壊をしていたことがわかっています。

熊本地震での建築時期別の被害状況

また、災害時に命が助かっても仮設住宅や避難所での生活が長引くほどメンタルヘルスへの影響は大きくなるかもしれないという調査結果もあり、生活再建や心身の回復には「なじみある地域・愛着ある自宅」の存在がとても重要です。

プレハブ仮設入居期間と心知的ストレス

耐震で家を護る

耐震等級を3にすることは家を護る有効な方法です。
耐震等級とは「地震に対する構造躯体の倒壊、崩壊などのしにくさ」のこと。

熊本地震によって、耐震等級3の有効性がより明確になったと考えることが出来ます。
耐震等級によって地震保険の割引があるのも、等級が高いことで地震の被害を受けにくいことの証ではないでしょうか。

耐震等級とその概要
耐震等級と地震保険の割引率

共感住宅ray-outでは、全棟構造計算を行い、「数百年に1度程度発生する地震力の1.50倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度」である事を確認しています。
※耐震等級認定の申請費用は別途、ご希望の場合はご契約の前にお伝えください

耐震等級3 ※申請費用別途

家を強くすることで地震への恐怖が少なくなったり、「家が家族を守ってくれる」という安心感につながります。
デザイン性を優先して等級を落とすということは行いません。
現実に起こりうる災害によって、オーナーさんご家族の暮らしを脅かすことは絶対にあってはならないと考えています。

家を護り、人を守る家づくり

気密や耐震は、「なぜそれが必要なのか」に最も大切な意味があります。
それは、「今この時」と「いつか起こること」への不安や心配を、安心に変えたいから。
そして、家を護ることは、結果的に家族を守ることになるからです。

気密性能によって壁の中で結露を起こしにくい家では、インフルエンザが心配な季節に加湿器を使っても、断熱材が濡れたり柱などが腐ったりする心配がほとんどなくなり、家の暖かさや強さを長持ちさせることにつながります。
今も、そしてこの先50年以上も家が護られているという安心感があれば、家族の健康を気遣うことを最優先にできます。

構造計算によって強い家をつくるのも同じです。
ここで暮らしていれば大丈夫。
そう思えるからこそ、仕事や子育て、自分自身に真剣に向き合っていられるのです。
また、実際に災害が起こっても、家が無被害であれば、そのまま住み慣れた地域・愛着ある自宅で暮らすことが出来ますよね。

家は住むだけでなく、親戚や友達が集い、時間を共有する場でもあります。
今だけでない、50年後も「大切な人たちとつながる場」としてあり続けるように、家も護りたい。

「なぜ強い家でなければならないのか。」――
未来まで想像して、共感住宅ray-outは家づくりをしています。

参考資料一覧

厚生労働省 建築物環境衛生管理基準について
厚生労働省 建築物環境衛生管理基準の設定根拠の検証について
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
厚生労働省 生活環境におけるシックハウス対策
厚生労働省 断熱改修等による居住者の健康への影響調査
気象庁 過去の気象データ検索
文部科学省 カビ対策マニュアル
国土交通省 建築基準法に基づくシックハウス対策について
国土交通省 建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度
環境省 熱中症予防情報サイト
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギーについて
建築研究所 断熱技術
日本気象協会
東京都健康長寿医療センター研究所
HEAT20
グリーン建築推進フォーラム
日本医療福祉設備協会規格 病院空調設備の設計・管理指針 HEAS-02-2004
杉浦令子、坂本元子、村田光範:幼児期の生活習慣病リスクに関する研究
水谷章夫:断熱・結露と調湿材料と健康
海塩渉、伊香賀俊治、安藤真太朗、大塚邦明:マルチレベルモデルに基づく室温による家庭血圧への影響

岩前篤:断熱性能と健康, 日本建築学会環境工学本委員会熱環境運営委員会第40回熱シンポジウム
伊香賀俊治、江口里佳、村上周三、岩前篤、星旦二、水石仁、川久保俊、奥村公美:健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資価値
那須詩織:寒冷環境曝露が住民の健康及び温冷感へ与える影響の解明
生方萌佳、伊香賀俊治、平田潤一郎、林侑江:幼稚園の温熱環境が幼児の身体活動量に与える影響
博報堂行動デザイン研究所:生活者の「行動の習慣化」
橋本知幸、田中生男、上村清:コナヒョウダニとヤケヒョウダニの出現パターンに及ぼす温湿度の影響
植芝良太、植芝理恵子、安倍一実、金月真央、伊藤美咲:学校薬剤師業務における絶対湿度利用の提言
辻一郎:宮城県における東日本大震災被災者の健康状態等に関する調査 平成28年度総括・分担研究報告書
住宅用断熱材市場に関する調査を実施(2019年)市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2284
国土交通省スマートウェルネス住宅等推進調査事業成果報告 住環境における温度と健康の関係~住まいの断熱化の重要性|ナイスビジネスレポートhttps://www.nice.co.jp/wp/nbr/20190701_02/

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