ウッドショックへの対応について
date:2021.06.25
こんにちは。レイアウトの清水です。
皆さん、「ウッドショック」という言葉をご存じですか?
ネットやニュース、もしかすると住宅展示場などでもお聴きになったかもしれません。
ウッドショックって、何?
ウッドショックだと新築を建てる時にどうなるの?
共感住宅レイアウトはウッドショックの影響を受けるの?
今回は、こういったことについてお伝えします(^^)/
ウッドショックについて |
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1.ウッドショックってなに?
「ウッドショック」とは、輸入木材の不足と、価格高騰のことです。
日本は、62.2%を輸入木材に頼っているので(2019年)、輸入木材の不足や高騰が住宅も含めた木材市場に大きく影響しています。
2.ウッドショックの原因は?
ウッドショックの原因は複数あります。
①コロナ禍の影響による世界的建築需要
新型コロナウイルス感染症によって、各国で金融緩和策が取られています。これにより住宅建築の需要も増加。
アメリカでは都市から郊外の一戸建て需要や、賃貸から恒久住宅まで幅広く住宅購入意欲がたかっていて、2020年の着工戸数は前年比7%と増加しています。
②アメリカでの供給量不足と価格高騰
リーマンショック以降、アメリカでは生産量を需要に合わせて絞ってきました。木材は、需要の増加にスピーディーに対応することは難しいので、建築需要に対して供給が不足している状態です。
木材価格は2021年1月で前年比173%、SPF製材は前年比300%の値上がり。
③アメリカ、カナダの国内向け優先
②の理由から、アメリカやカナダの製材メーカーは国内向けを優先しています。
更にアメリカでの値上がりを受けて、ヨーロッパも米国向けの輸出を優先しています。
対して、2021年7~9月の日本向けの供給量は米材が前年比30~40%、欧州材が40~50%と半分以下になる見込み。この先完全に不足状態になります。
④コンテナ輸送価格の高騰
巣ごもり消費で海上輸送が増加し、コンテナ不足に陥っています。
原油価格の高騰もあいまって、コンテナ輸送コストが対前年比で3~4倍に。
⑤国産材の割合の低さ
3割強しかない国内生産では、減った輸入分をカバーできません。
3.ウッドショックで何が起こる?
住宅の新築では、
・木材の価格高騰が、建築費用にも影響する
・木材が確保できず、家が建てられない
・工期が延びる
などが起こる可能性があります。
4.レイアウトの対応は?
国産ヒノキ材はこれまで通り
外周部は120角の国産ヒノキ材を、以前と変わらず使っています。
断熱材もこれまでと同じ厚みで入れられますし、施工も変わらないので、気密・断熱など性能は何も変わりません。
外壁の性能が変わらないので、省エネなレイアウトの家は健在ですよ(^ワ^)/
室内の柱は手に入る材やサイズを選んで使っています。
構造計算もしっかり行っていますので、耐震性はこれまでと変わりありません。
工期もこれまで通り
今のところ、工期もこれまで通りです。
木材調達は早めに!
柱や梁などをあらかじめ加工する「プレカット」の依頼を早めに行っています。
プレカットの依頼が早いと早めに木材が確保されるので、少しでもご安心いただけるように努めています。
事前に説明
お客様へは、ご契約時には必ず「材料高騰による金額の変更」をご説明しています。
まとめ
ウッドショックはいつ収まるのかはわかりません。
国内だけの問題ではありませんし、パンデミックも関係しています。
アメリカでの住宅ローン支払い猶予が6月末で終わるそうなので、それによって新築需要が落ち着く可能性もあります。
ウッドショックが過ぎるまで待てれば良いかもしれませんが、住宅ローン完済の年齢もその分後ろに倒れますし、なかなか難しいと思います。
「今までの材料と違っても、問題ないの?」
「安心して暮らせるの?」
「引き渡し時期は伸びないの?」
そういった不安は皆さん持っていらっしゃいます。
ただ、ブログやメールでは伝えきれないところもありますので、気になっている方はぜひリモートやご来社でお話をお聞かせくださいね。
レイアウトの清水が、ウッドショックの原因と、レイアウトが行っている対応についてお伝えしました。