「エアコンで乾燥する」は本当?
date:2023.02.08
こんにちは、広報の清水です。
皆さん、今期の冬は寒い日が多いですね。
エアコンをしっかりかけていますか?
「エアコンは乾燥するから苦手」という方は、多いのではないかと思います。
実際、エアコンで暖房すると、オイルヒーターより乾燥を感じやすいです。
では、どうしてエアコンだと乾燥しやすいのでしょうか。
それは、空気をしっかりと温めているから、つまり、ちゃんと暖かい部屋になっているから、です。
乾燥する、とは
そもそも、「乾燥を感じる」とはどういう状態でしょうか。
人の乾燥感は、空気の中の湿度割合=相対湿度で変化します。
「相対湿度」とは、湿度計に表示される「湿度●●%」のこと。
湿度が30%だと「乾燥してる」と感じ、湿度70%だと「じめじめしてる」と感じます。
ただし、相対湿度は室温によって変化します。
空気中の水分量に変化がなくても、室温が10℃から25℃に変われば、相対湿度は下がります。
そういう関係になっているのです。
例えば、室温10℃、湿度50%の空気を、25℃まで温めたとしましょう。
すると、湿度は19%に下がります。除湿していなくも、です。
これを、実生活に当てはめてみましょう。
室温10℃、湿度50%の部屋を、エアコンで25℃まで温めます。
湿度は19%まで下がり、「乾燥してるなぁ」となります。
これが、「エアコンをつけると乾燥する」の正体です。
乾燥感がないのは暖かくないから
オイルヒーターでは乾燥を感じにくいのは、10℃の室温を温め切れていないからです。
例えば、オイルヒーターで15℃まで温めたとしましょう。
すると、湿度は36%程度までしか下がりません。
もし、オイルヒーターでも25℃まで空気を温められたら、エアコンと同じように湿度も19%まで下がります。
乾燥感が無いのは、ただ暖まっていないからだと知っていただけましたでしょうか。
石油ヒーターだと、燃焼時に水が発生するので、加湿され、乾燥感は抑えられるようです。
ただ、光熱費はエアコンよりもかかってしまいます。
乾燥する!と避けないで欲しい
エアコンは、効率よく、確実に部屋を暖かくしてくれます。
乾燥するのは、その効率の良さ、効きの良さゆえ。
「乾燥するからエアコンはイヤ!」と避けないで、加湿器や部屋干しと組み合わせていただきたいな、と思います。
一度エアコン+適切な加湿で快適な部屋を体感すると、本当に身も心も楽になります。
これから新築!という方は特に、気密・断熱を良くして、エアコンの効率を更にあげられる家をつくってくださいね。
清水でした。