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作品として楽しめる美術館

date:2025.08.20

イメージ画像_フリー素材ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]

こんにちは、清水です。

先日、長野県にある「軽井沢千住博美術館」へ行ってきました。

 

千住博は、美術界では知らない人はいないのでは?という日本画家です。

ヴェネツィア・ビエンナーレで名誉賞を受賞した、ウォーターフォールのシリーズを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

美術館の設計は、石川県にある金沢21世紀美術館も設計したSANAAの、西沢立衛氏。

今回、千住博美術館へ行くことを決めた理由も、この建物に入って見たかったというのが大きな理由です。

 

残念ながら館内は撮影不可でしたが、感動した点をいくつかお伝えしたいと思います。

ウォークスルーの動画もありましたので、ぜひご覧になってください。

 

①生きた樹が生えた空間

一部の天井がくりぬかれており、そこから光が差し込みます。

光の下には瑞々しい木々。

 

まるで木漏れ日のようで、立ち止まって館内を見渡すだけでも心が癒されるようでした。

 

植物の種類も様々で、ちょうど純白の毬のようなアジサイアナベルがきれいでした。

 

 

②土の上を歩くような体感

床は、有機的な傾きが付いていて、まるで野原や土の上を歩いているような感覚になります。

 

平坦な場所と違って「歩く」ことを少し意識しながら絵を見て回る。

そんな体験は初めてでした。

 

 

③絵を探しに行く

一般的な展示では、四角い部屋に壁があり、そこに絵が飾られます。

ですが、ここの展示のための壁は様々な方向を向いていて、決まった順路もなく、自分で次に見る絵を探しに行きます。

 

それに加えて、ところどころに木々が見えるので、森の中で探し物をしているような気分にも。

「次は何が見られるかな?」とわくわくしました。

 

 

作品群を引き立てるばかりでなく、もう一つの作品としても楽しめる、そんな建築だな、と感じました。

ですので、絵画にあまり興味が無いなと感じる方でも楽しめるのではないでしょうか。

 

また、日本画は、宝石・鉱物を細かく砕いたものを画面に載せていく絵画です。

画面そのものの美しさや、物体が持つ強さも楽しめます。

自然の植物と、自然の鉱物、その調和がある空間を、ぜひ訪れてみてくださいね。

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