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北欧のあかり展に行ってきました

date:2025.05.16

ダイニングセットの上に、丸いペンダントライトが付いている。壁には円錐型のシェードのウォールライトがついている。

こんにちは、清水です。

先日、大阪で開催されていた「北欧のあかり展」に行ってきました。

 

北欧デザインの照明は、器具自体のデザインは勿論、照明を設置した事による空間の仕上がりが素敵です。

なので、今回の展覧会にはとても期待していました。

 

結果としては、行って良かったです。

なるほど、と思うとともに、私たちの家づくりをブラッシュアップするためのヒントを得ることができました。

そこで今回は、展覧会で得た情報をもとに、照明で心地よい暮らしをつくるための「3つのポイント」としてお伝えしたいと思います。

 

 

①グレアレスと色温度で心地よく

グレアとは、光のまぶしさのことです。

まぶしい光が直折目に入らない方が心地よいですよね。

 

あのPH5のデザイナー、ポール・へニングセンは、グレアをいかに無くすかに注力しました。

緩やかな羽が重なったあの独特な形は、グレアレスを実現するための最適解なんです。
ポールへニングセンのPH5を縦に切ってシェードの構造を見せている模型

 

色温度というのは、光の色のこと。

赤い光は色温度が低く、青白い光は色温度が高いです。

PH5では、色温度をオレンジ色に調整するため、赤い色を塗る、というデザインがされました。
5枚のシェードが重なったペンダントライト。

 

色温度は、自然からヒントを得るのも良いと思います。

例えば、朝の光、昼の光、夕陽、焚き火の光、夏の光、冬の光など。

障子越しの光はホッとしますが、そういった日本ならではの光も参考にすると、心地よい空間になるのではないかな、と思っています。

 

②光を組み合わせる

照明器具の光は、大きく2タイプあります。

直接手元を照らす「タスクランプ」と空間をふわっと明るくする「アンビエントランプ」です。

 

タスクランプは、手元は良く見えますが、それだけだと空間が暗くなります。
ペンダントライトが展示されている。

また、アンビエントランプだけだと、陰影が付きにくく空間がぼんやりします。
ガラスのペンダントライト。ふわっとあたりを照らしている

 

そこで、2つのランプを組み合わせます。

すると、必要な灯りを確保しつつメリハリが出てリラックスできる空間になるのです。

 

まずはキッチンや食卓、本を読む場所など、手元を明るくしたい場所にタスクランプを置きます。

そして、部屋の角や床にアンビエントランプを置いて、空間を演出する。

 

これまでは、どんな照明をどこに置くのか組み合わせるのが難しい……というイメージでした。

ですが、このような考え方で置けば空間が出来上がると思うと、パズルみたいで楽しいですよね。
一人掛けのソファと小さなテーブルがあるインテリアに照明が3つ設置されている。

 

③暗いことは悪いことではない

日本は北欧と違い陽の沈むスピードが早いです。

白夜もありません。

だからでしょうか、部屋の真ん中、高い位置に明るいアンビエントランプをつけて全てを均一に照らしがち。

アパートを見れば、部屋の設計がそもそも「アンビエントランプ1灯吊り」で考えられているなぁと感じますよね。

 

ですが、昔は日本でも蝋燭や行燈で照らす暮らしがありました。

暗い中でオレンジ色の光を灯すのは、北欧だけの歴史ではないのです。

 

とはいえ、アンビエントランプが無いと不安もあるかと思いますので、まずは明るさを抑えてみてはいかがでしょうか。

具体的には40w相当の明るさ。

フロアランプで床に出来る陰影が見える程度にアンビエントの明るさを抑えるのが良いそうです。
和風の家のインテリアに、照明が4つ置かれている。

 

 


以上、3つのポイントでした。

北欧の照明空間にあこがれていたり、何となく日本の普通の照明ではリラックスできない、そんな方に参考になるかと思います。

 

今はLEDで調色が可能なものもありますので、そういった進歩をうまく活用すれば、高価な照明器具でなくても、落ち着ける良い雰囲気をつくることができるのではないでしょうか。

 

 

 

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