お財布へのやさしさ

お財布へのやさしさ

いざというとき、家族を守れるお金があること。
それだけで、心配や不安は和らいでくれます。

 

暮らしの中での「お財布へのやさしさ」は、家族への思いやりでもあるのです。

夏場、暑いのにエアコンを切って過ごすことはありませんか?
なぜエアコンを切るのでしょう。
それは、光熱費が心配になってしまうからではないでしょうか。

 

電気代の請求に頭を悩ませて、ついつい家族に無理を強いてしまう。
健康や快適さとお金を天秤にかけるのは、辛いことです。

 

「家族みんなで健やかに過ごしながら、光熱費の面でも安心したい」。
家を建てるタイミングであれば、そんな願いをかなえる方法があるのです。

安心のための、「高断熱」

おうちの光熱費は、実は断熱性能と深いかかわりがあります。
住宅の高断熱化技術開発委員会であるHEAT20の試算では、同じ暖房条件でも「断熱性能が高い家」は「断熱性能の低い家」と比較すると、年間の暖房費がかなり安くなっています。断熱することで、寒い時期だけでなく、夏場も冷房効率が上がります。

外皮熱貫流率UA値と年間暖房負荷の関係

おうちの高断熱・高気密化によりさまざまな疾病を予防し、間接的に医療費を軽減したり、

仕事を休むことによる所得の低下を避けられることもわかっています。

高断熱化の間接的ベネフィットグラフ

とはいえ、新築時に高断熱仕様にするとイニシャルコストが心配ですよね。
たしかに高断熱の家はその分の費用が必要です。

 

ですが、後でリフォームをすることや、暮らしの満足感までふくめて考えると、初期投資のメリットは大きいのではないでしょうか。
もちろん、高断熱のおうちであれば、高断熱ではない家と同じように冷暖房した場合、ランニングコストは下がります。

8-5新築時の値段比較。同じように冷暖房した50年間の光熱費。断熱リフォーム代の表※試算

人の体感温度は、室温だけでなく壁や床の温度も足した平均値になります。
つまり、家全体を包み込むように断熱することが必要です。
壁の中などはあとからの施工が難しい部分なので、新築時に高断熱化しておくことで、確実に暮らしの中での満足度も続きます。

体感温度の計算式(タイベックのページ参考)

家族の一人が別の部屋でエアコンを効かせていると、光熱費の心配が頭をよぎる。
「趣味や勉強に打ち込む家族を、心から応援できていないのでは……。」
そんな悩みは、断熱性能が高いおうちで解決できるのです。

高断熱には、断熱材と気密。そして「換気」

断熱

高断熱化に一番重要なのは断熱材です。
住宅用としてよく使われる「繊維系」「プラスチック系」の断熱材のほか、様々なものがあります。

 

断熱材が「断つ」のは、空気の流れ。
どの断熱材も、空気の対流を止めることによって、空気が熱エネルギーを運ぶことを抑制します。
夏場は外から中へ入ってくる熱を、冬場は中から外へ出ていく熱を、断熱材で空気の流れを止めることによって「断」っているのです。

 

熱の移動を断つことで、冷暖房効率を良くします。

いくつか種類のある断熱材ですが、比較するときに注目したいのは「熱伝導率」と「厚み」と「価格」です。
「熱伝導率」とは、断熱材がどれだけ熱を伝えるかを示した数値で、小さいほど熱を伝えにくい素材です。

 

一方で、実際におうちの壁などに断熱材を入れるときには、熱伝導率だけでは判断できません。
「厚み」が増せばそれだけ熱は伝わりにくくなるからです。

 

そして「価格」も重要です。
熱伝導率は優秀でも、価格が高いと費用対効果が悪くなります。

気密

高断熱でも、隙間の多い家では足元が寒くなります。

気密を高めて空気の動きを止めることで、結果的に冷暖房効率を高めます。
また、気密は空気を止めるだけではありません。

 

冬は健康のためにおうちを加湿しますが、その湿気は湿度の低い屋外へと移動します。
何も対策をしなければ、その湿気が壁の断熱材の中で結露を起こす原因になってしまいます。

 

濡れた断熱材は熱を伝えやすくなるので、結露をいかに防ぐかがポイント。
そのために必要なのが気密です。

 

気密とは、家の隙間を減らして、家と外の空気の行き来を減らすこと。
気密性能が高いと、結露のもとになる水蒸気の移動を防ぐことができます。

換気

高断熱化して気密をとった家では、部屋と部屋の風通しを良くすることが出来ます。
部屋同士の風通しをよくすることで家全体に温度が届き、どこかの部屋だけ不快な温度になることを防いでくれます。

 

家のどこにいても快適に過ごせることは、健康に大きく影響し、高断熱化の間接的ベネフィットをもたらします。
高気密・高断熱の性能を活かした換気で、間接的な経済性も得られるのです。

高性能が標準仕様

共感住宅ray-outは、高断熱、高気密、適切な換気計画の家づくりを全棟標準で行っています。
追加費用不要で、健康やお財布にやさしいおうちをつくる。
これが、共感住宅ray-outとして行うべきことだと考えています。

 

数値では、外壁・屋根・床の断熱性能「HEAT20-G2水準」を充分にクリアする仕様(地域区分6:UA値=0.46以下)が標準です。
そのほか、BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System、ベルス)やZEHにも標準仕様で対応可能です。

なぜお財布にやさしいことが必要なのか、覚えていてほしい

重要なのは、暑い夏も寒い冬も、家族の健康のために家を快適にすること。
光熱費が気になっていては、必要な時に冷暖房ができません。
気兼ねなく家を快適にできるように、お財布にやさしいことが大切なのです。

 

気を付けたいのは、高断熱化をしたからといって、「冷暖房無しでも大丈夫」ではないということ。
確かに高断熱化した家は、そうでない家に比べて外気温の影響を和らげてくれます。
冷暖房がなくても過ごせる期間も長くなります。

 

しかし、おうちを高断熱化するのは、冷暖房設備を使わないためではありません。

目的は「幸せな日々」

目的は家族の健康、そして幸せです。
室内の温度を通年でほぼ一定に保てるよう、冷暖房設備の効果を最大限に発揮させるために、断熱性能が必要なのです。

エアコンの運転方法で暮らしの快不快が変わる図

参考資料一覧

  • 厚生労働省 建築物環境衛生管理基準について
  • 厚生労働省 建築物環境衛生管理基準の設定根拠の検証について
  • 厚生労働省 職場のあんぜんサイト
  • 厚生労働省 生活環境におけるシックハウス対策
  • 厚生労働省 断熱改修等による居住者の健康への影響調査
  • 気象庁 過去の気象データ検索
  • 文部科学省 カビ対策マニュアル
  • 国土交通省 建築基準法に基づくシックハウス対策について
  • 環境省 熱中症予防情報サイト
  • 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギーについて
  • 建築研究所 断熱技術
  • 日本気象協会
  • 東京都健康長寿医療センター研究所
  • HEAT20
  • グリーン建築推進フォーラム
  • 日本医療福祉設備協会規格 病院空調設備の設計・管理指針 HEAS-02-2004
  • 杉浦令子、坂本元子、村田光範:幼児期の生活習慣病リスクに関する研究
  • 水谷章夫:断熱・結露と調湿材料と健康
  • 海塩渉、伊香賀俊治、安藤真太朗、大塚邦明:マルチレベルモデルに基づく室温による家庭血圧への影響
  • 岩前篤:断熱性能と健康, 日本建築学会環境工学本委員会熱環境運営委員会第40回熱シンポジウム
  • 伊香賀俊治、江口里佳、村上周三、岩前篤、星旦二、水石仁、川久保俊、奥村公美:健康維持がもたらす間接的便益(NEB)を考慮した住宅断熱の投資価値
  • 那須詩織:寒冷環境曝露が住民の健康及び温冷感へ与える影響の解明
  • 生方萌佳、伊香賀俊治、平田潤一郎、林侑江:幼稚園の温熱環境が幼児の身体活動量に与える影響
  • 博報堂行動デザイン研究所:生活者の「行動の習慣化」
  • 橋本知幸、田中生男、上村清:コナヒョウダニとヤケヒョウダニの出現パターンに及ぼす温湿度の影響
  • 植芝良太、植芝理恵子、安倍一実、金月真央、伊藤美咲:学校薬剤師業務における絶対湿度利用の提言
  • 辻一郎:宮城県における東日本大震災被災者の健康状態等に関する調査 平成28年度総括・分担研究報告書
  • 住宅用断熱材市場に関する調査を実施(2019年)市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2284
  • 国土交通省スマートウェルネス住宅等推進調査事業成果報告 住環境における温度と健康の関係~住まいの断熱化の重要性|ナイスビジネスレポート https://www.nice.co.jp/wp/nbr/20190701_02/

Copyright ©ray-out. All Rights Reserved.